DATE : 2006/08/16 (Wed)
朝、目が覚めると、何か違和感を感じた。
どこに?
目に。
目が痛い。
目の覚めるような痛さだ。
いや、目はすでに覚めている。
このままではいけない。
眼科へ行こう。
というわけで、今日は眼科へ行くことにした。
というよりも、行かなくてはいけない。
いや、行かなくてもいいが、後で困る気がするのだ。
とにかく、眼科へ行くのだ。
ところで、眼科はどこにあるのだろう?
僕がこの街に住み始めてから5年は優に越えている。
だが、今まで眼科に行ったことなどない。
なぜなら、目に異常が生じたことなどなかったからだ。
当然のことだ。正常な目の持ち主がわざわざ眼科へ行く必要などないのだから。
そう、僕は眼科へ行ったことがない。
これは、あくまでこの街へ来てからの話だ。
それ以前は、眼科へ行ったことは数度ある。
だが、目に重病を患ったことはない。
大した病気ではなかったのだ。
とはいえ、ただ単に目にゴミが入った程度ではない。
そんなことでわざわざ眼科へ行くこともないだろう。
眼科も病院なのだから。
診察料その他も必要である。
この街で眼科はどこにあるのか?
それを調べなくてはいけない。
とはいえ、この街にある眼科なら何でもいいわけではない。
僕の家からあまりにも遠い眼科へ行くのは大変だ。
そもそも、もっと近くに眼科があるはずだ。
いや、そうとも言えないか。
僕の住むこの街は、比較的都会だが、世の中にはまだまだそうでない場所もある。
要は、僕の家から一番近い眼科を探さなくてはいけないのだ。
もちろん、僕の家から一番近い、という理由だけで眼科を選んではいけない。
その眼科は今日が休診日かもしれない。
今日やっていない眼科に行っても仕方がない。
それなら別の眼科へ行った方が良い。
だが、別の眼科も休診日である可能性があることを忘れてはいけない。
つまり、僕の家から近い眼科をいくつか調べる必要があるのだ。
どうやって調べるか?
今は便利な時代だ。
インターネットで調べることができる。
コンピュータの電源を入れよう。
何を隠そう、携帯電話でも調べることはできる。
だが、目を痛めた僕に携帯電話の文字を見るのは苦痛である。
断っておくが、普段は大丈夫だ。
気にしないで僕にメールをしてほしい。
もちろん、チェーンメールやイタズラのメールは困る。
チェーンメールもイタズラのメールの一種か・・・。
つまり、こう言えばよかったのだ。
僕にイタズラのメールは送らないでほしい。
そうこうしている間にコンピュータの電源が入った。
さあ、調べよう。
だが、その前にIDとパスワードを入れなくてはならない。
いつものIDとパスワードを入力する。
間違いがあってはいけないので言っておくが"いつもの"という名前のIDではない。
僕のコンピュータを勝手に使おうとして、"いつもの"とIDを入力しても無駄である。
別に、あなたを疑っているわけではない。
勘違いしないでほしい。
気を悪くしたなら、この通り。
謝る。
次に、インターネットブラウザを開く。
・・・!?
突然、画面が真っ暗になった。
一体何が起こったのだろう?
部屋にある水槽の音も止まっている。
どうやら停電らしい。
原因は何だろうか?
今、僕が使っているのはコンピュータ、水槽、冷蔵庫、テレビ、電話機、電気魔法瓶、電気炊飯機・・・くらいだろうか?
使っている、といっても、実際はプラグに差さっているだけの待機状態のものも多い。
例えば、テレビは今見ていないが、プラグは差さっている。
ここでいう、見ていない、というのは、テレビの電源が入っていないことを指している。あしからず。
とにかく、僕が使っている電化製品は普段と変わらないものだ。
もちろん、多少変化はするが、そのくらいの変化は見過ごしていただきたい。
少しすると、電気が復活した。
どうやら、原因は僕の家にあったわけではないようだ。
だが、コンピュータはおかしくなってしまった。
これでは調べられない。
どうしたものか・・・。
困った。
どうすればいいのか。
友人に聞いてみるか。
友人がこの場にいるわけではない。
電話をして聞いてみるのだ。
眼科医の友人に。