DATE : 2006/12/16 (Sat)
「プハーッ」
「ん?」
「ふぅ・・・」
「え?」
「うまい!」
「ですから・・・」
「仕事の後の一杯は格別だ」
「あ・・・切れた」
「君もどうだい?」
「ちくしょう・・・」
「おっと、どうしたんだい?」
「あ、すいません。今電話してたんですがね、ちょっとある問題が・・・」
「そうか。君も大変だな」
「というより、先輩が大変なんですよ」
「ふむ・・・って、俺が!?」
「そうですよ。先輩ですよ。他に誰がいるんですか?」
「そうだな。ここでは俺が一番の古株で、君が二番目だからな」
「そうですよ。しっかりしてくださいよ・・・」
「すまんすまん・・・ところで、何が大変なんだ?」
「肉体労働の後といったら、アレしかないでしょう?」
「アレ・・・このコーヒー牛乳のことか?」
「違いますよ。肉体労働の後ですよ?脳味噌まで筋肉になってもいいんですか?」
「そうか!アレか!」
「そうですよ、アレですよ」
「今日も極上のを用意してくれてあるのかね?」
「それが大変なんですよ」
「なんだって?一日の楽しみの一つが・・・」
「アイツがいけないんですよ」
「わかってる。君には俺の代理をやってもらっているだけだからな・・・」
「アイツと話してると、ホント頭がおかしくなってきますよ・・・」
「だから高いバイト代を払ってあげてるじゃないか・・・そう文句言うなよ」
「だったら先輩がアイツと連絡を取ればいいじゃないですか」
「俺もアイツと話してたら頭がおかしくなってきてしまってな。医者に診てもらったら、もうアイツとは話すな、だってよ」
「・・・え?先輩、それじゃあ、僕はどうなるんですか・・・」
「だから、高いバイト代を・・・」
「ああ・・・僕は一体どうなってしまうんだ!?」
「まあ、大丈夫だろ、きっと・・・」
そのころ某所では・・・
「そう。今日はナシ」
「ナシナシ絶対ナシナシナシ。今五回ナシって言ったからナシゴ連。ちなみに"レン"は高野連の"連"ね」
「何言ってもダメだよーん!メダイ食べたい駄目!」
アイツが電話を切った。
「この部屋暑いなぁー。電話越しにあの馬鹿がゴチャゴチャ言うから暑くなった。アイツ暑い。どう責任を負ってもらおうか・・・追っ手が責任を負って、おっとっと・・・」
アイツの独り言は続く。
「何で私があの人のために問題を作らなくてはいけないのだ?まさにギョルヒョッヒだ。メチョロニーニョだ」
「いや、ちょっと待てよ・・・もしかすると、このニョモソッポ的転回を逆から読むと、回転的ポッソモョニになるのでは?これは、もしや、リミット大発見のイデアかもしれないぞ!?」
「このパピルスに今すぐ記しておこう・・・」
「まさに間隙の観劇に感激だ!」