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DATE : 2024/04/26 (Fri)
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DATE : 2006/08/07 (Mon)

今日は道端で物を拾った。

お母さんにはいつも、「変な物を拾っちゃ駄目よ」と言われていたけど、とてもおいしそうだったので、拾ってしまった。
大きなのり巻きを。

「おかあさーん、ただいま!ねぇねぇ、これ・・・」

僕は、お母さんにさっき拾ったのり巻きを渡した。
とにかく早く食べたい。
僕は包丁で手を切ったことがあるから、お母さんに切ってもらうのだ。

「また変な物拾ってきて・・・えっ!?」

「お母さん、どうしたの?」

「な、なんでもないわ。こののり巻きを拾ったことは誰にも言ってないわよね?」

「うん。それがどうしたの?」

「なんでもないわよ、なんでもない。あのね、冷蔵庫にケーキあるから、のり巻きはやめてケーキを食べなさい」

「えっ、だって、あれはお客さん用でしょ?僕はのり巻きでいいよ。早く切ってよ」

「いいから、ケーキを食べなさい!」

なぜかお母さんはのり巻きを食べさせてくれなかった。
でも、ケーキが食べられるなら、それでいいや。

 

 

 

 

 

・・・と書いてある掛け軸を、道端で拾った。
広げてみると、中に書いてあったのである。

一体これは何を表わしているのだろうか?

道端に落ちていた大きなのり巻き。
それを拾った子ども。
ケーキを使いのり巻きを子どもから回収した母親。

なんなんだ?
のり巻きとは一体・・・?
なぜ母親はのり巻きを回収したんだろう・・・?

俺には全くもってわからない謎だ。

俺はこの謎をずっと考えながら、帰宅した。
妻にも話してみる。

「バッカねぇ!簡単じゃない」

妻は謎が簡単に解けたらしく、俺よりも高い次元に行ってしまった。
例えると、表彰台の下にいる俺と、表彰台の上にいる妻。

「なんで気がつかないの?あなたも相当マヌケね・・・」

気がつかない!?
何か俺に関係のあることなのか?

「頼む、教えてくれ!」

俺は妻に頭を下げた。
妻は重くない口を開いた。

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常任湯気上人
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あづ
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