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DATE : 2017/12/18 (Mon)
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DATE : 2007/09/06 (Thu)

「急がないと遅刻しちゃう!」

私は、母が焼いてくれたトーストを口にくわえて家を飛び出した。

「いってきます、ぐらい言ったらいいのに・・・」

母のつぶやきが聞こえる。

もし今、「いってきまーす!」って言ったらパンが落ちるだろ、バカ。



「ハァハァ・・・あーもう、なんで、朝から・・・ハァハァ・・・走らなくちゃいけないんだろ・・・ハァハァ・・・」

私は、ひとりごとを言いながらこの異常事態の原因を考えた。
無遅刻無欠席、おまけに優等生で学級委員長の私には有るまじき事態なのだ。

父だ。父がいけないんだ。

昨日の夜、寝ようとした私に向かって、

「プリン食べただろ!ボクのプリン!」

と子供みたいなことを言っていつまでも泣き続けた父。
それをなだめる母。
バカバカしいと思いつつも、気になって眠れなかった私。

「あーホントバカバカしい!」

昨日のことを思い出して、思わずそう叫んで角を曲がったとき、私は誰かにぶつかった。

「キャッ!」
「いてててて・・・」

ぶつかった衝撃で、私はくわえていたトーストを落としてしまった。
だが、すぐに拾った。
3秒以内だ、きっと大丈夫。

ファミコンのカセットに息を吹きかけるようにトーストを「フーッ」とした後、もう一度トーストを口にくわえる。

「いてててて・・・あの大丈夫ですか?」







「・・・で?」

「このときぶつかった人が、あなたのお父さんなのよ」

おやつの時間、おせんべいを食べながら私は息子に夫との出会いを話した。
漫画みたいな出会いの話を。

「ふーん・・・」

「あら?すごいと思わない?こんな風に出会って結婚するカップルなんて滅多にいないと思うわよ」

おせんべいに手を伸ばす私。

「いや、嘘だよ」

思わず手にしたおせんべいを床に落としてしまった。
だが、すぐに拾った。
3秒以内だ、きっと大丈夫。

ファミコンのカセットに息を吹きかけるようにおせんべいを「フーッ」とした後、おせんべいを口に放り投げた。

「モゴゴ・・・嘘じゃないわよ」

「だって、変じゃないか。もし・・・」



息子はその後、私の話の矛盾点を指摘した。

"ごめんね、お母さんの話嘘だったの"

そう言えたら良かったのに。

私って、昔から素直じゃないのよねぇ・・・
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★者ってなに?
NAME: BlogPetのペデォア
者ってなに?
URL 2007/09/07(Fri)11:30:41 編集
★無題
NAME: MuThy
ああ、これは分かりました。
ってかはじめてじゃないっすか?
めでたしめでたし。
URL 2007/09/08(Sat)01:49:54 編集
ですよね。チッ
余談ですが、ペデォアに『バカバカしすぎないバカ』と言われました。
【2007/09/08 17:00】
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